このページでは切り絵に慣れてきてさらに切り絵が上達したいという人向けの内容です。
ウェルカムボードやウェディングボードなど、文字が入ったきれいな切り絵を完成させたい場合の
コツを画像とともに紹介しています。この内容を読むと文字だけではなく、細かい切り絵の切り方にも応用できるので、ぜひ試してみてください。
・初心者向けガイドはこちらから
右の画像は私が作成した「山月記」の書き出しを切り絵にしたものです。周りのデザインはAIで出力したもので、中の楕円上の空間にワードで文字を配置しました。どのように文字をつなぎ、デザインと一体化させていくのかというところを説明していきます。
①1つの文字をつなぐ
②文字同士をつなぐ
③文字の切り方のコツ
の順で説明していきます。


①文字のつなぎ方
「山月記」は例として説明するには難しすぎるので、左の画像の「うれしいひなまつり」で説明をしていきます。
左の画像の「う」「い」「な」などは、文字が離れているので、このまま切るとバラバラになってしまいます。それを防ぐために画像のように自然に見えるように文字をつなぎます。
基本的には、「1画目の終点」と「2画目の始点」のように「終わりと始まり」をつなぐと自然に見えます。ただし「な」のように「間隔が狭いところ」をつないでも目立たずにつなぐことができます。
自分の好みに合うつなぎ方でいいと思います。
②文字同士のつなぎ方
1つの文字をつなぐことができたら、今度は文字同士をつなぎます。主なつなぎ方は画像のような2通りです。
右の(1)は先ほどと同様に「文字の終点と始点」をつなぐ方法です。つなぐ線を文字の太さよりも細くしてあれば、ほとんど違和感はありません。「な」と「ま」の間のように間隔が狭いところでつなぐのも自然です。
左の(2)は「直線」でつなぐ方法です。こちらも文字の太さよりも細い線であれば違和感はなく、ピシッとしたイメージに仕上がります。最初の例で挙げた「山月記」はこちらのパターンです。


③文字切り絵のコツ
ここがこのページの中のハイライトです。文字切り絵を成功させるための最も大切なコツです。 左の画像はダメな例と良い例を並べました。よくわからないと思うので解説します。
右のダメな例は「文字の輪郭の左側を上から順に切っていく方法」です。「う」の輪郭の左側を切ったら、「れ」の輪郭の左側を切る、という方法ですね。この方法だと「文字同士をつないでいる細い線」の強度が足りなくなり、途中で切れることがほとんどだと思います。
左の良い例は「赤い部分を切り抜き、水色の部分は切らない」という方法です。すべてを切ってしまうと強度が足りなくなるので、「あえて切らない場所を残しておく」という方法です。

実際に切ってみた画像です。赤い部分のみを切り、水色の部分は残っています。この水色の部分が残っていることで、途中でちぎれたりすることがなくなります。
右半分も同じように切り抜いていき、最後に水色の部分を切ります。水色の部分は少ししかないので、あまりカッターを動かさずに切れます。そのため、途中でちぎれることがほとんどありません。
下に続きの画像を貼っておきます。うまく切り抜けば、上の白い紙も同じように切り抜くことができます。


実際に作成した文字切り絵を2つ紹介します。


左は文字サイズ12ptで作成した「うれしいひな祭り」の切り絵です。「文字の太さ」と「つなぐ線の太さ」がほとんど同じなので「い」の文字が分かりづらくなっています。
右は文字同士のつなぎ方の応用です。すべての文字がつながるように曲線でつなぐ方法もあります。ちなみに答えは「ウナギの寝床」です。
下のリンクのまとめページには、各題材の代表的な図案を8個まとめてあります。
・初心者向け切り絵図案まとめ
・猫をモチーフとした切り絵図案まとめ
・月・三日月をモチーフとした切り絵図案まとめ
・結婚式・ウェディングの切り絵図案まとめ